実家で法事

 滅多に会わない西宮の叔母様が来ていた。彼女は僕の父親よりもはるかに勉強が出来たという人で、60歳を手前にして電子辞書を持ち歩く学習意欲。ちなみに僕は「お茶に使うお湯を冷やす」と表現し、「さます」に訂正された。冷やすは常温のものを低温にする作業で、さますは熱いものの温度を下げる作業なんだそうだ。

 うーむ。

 言う言わないもあるかもしれないが、もう一人の叔母様を含めて、女性でこれほど知的に豊かな生活を送っている一般人を僕は知らない。

 父親と、この叔母様と三人で「話がとまらないね」と実母に言われた。父親が二人いるような感じだった。