勘違いしている人が多い?

 何度も言うように、多数派の日本人であれば小泉自民党に投票するのは政策的に間違ってるはずな今日この頃なんだけど、今回の解散については議会制民主主義の本義を良くわかっていない人が多数いるようだ。きっこ様ですら勘違いしていたため、ここに書いておく。

 行政府が精一杯で立法府にかけた法案が否決されたとき、そのまま見過ごしてあきらめる以外に行政府にはふたつの手段が残される。ひとつは内閣総辞職で、もうひとつは国会を解散して民意を問うというわけだ。だから、今回の解散は、議会制民主主義のまっとうな働き(設計通り)として正当な手続きに則って行われた解散であり、横暴でも何でもない。

 こんなことは中学で習う公民で明らかな流れであって、確かに中学の授業ではその背後にある意味づけを行うわけではないけれど、実態として今回の解散は民主主義が設計通りに機能した希な結果であることをお忘れなく。