神事としてのテロ

 BSの何かの番組で、自爆テロの様子を流すサイトの話や、サイトの持ち主の話などしていたが、アメリカ側から見れば邪悪でも、イスラムテロリスト側から見ると、本当に神事だ、神聖なんだと、わかった。まぁ、彼らのサイトを見ればこれまででもわかったハズなんだけどさ。グロテスクでさすがに自分で見に行く気にはならなかった。

 今の日本人には、自分の命を捧げるような神事というのはあまりピンとこないかもしれないけれど、神道にもある。そういう、神聖な神事なのだということが、テレビを見ていて良くわかった。攻撃でそれを行う人も多いだろうが、宗教的な本義は恐らく、どちらかというと自分を捧げる方だな。

 今夜の飲み会の話で、民主主義とは「自己意志の決定権だ」と言っていたが、それだけならテロリストも自己意志決定権の範囲での行動であり、「情報が偏っているからそんな判断になるんだ」という反論も、そのまま日米欧の社会に戻ってくる言葉であるだろう。

 同じ人の話で、ロンドンのテロに関して「彼らは、911の時のように外国人がやったと思っていないし、憎むよりはなぜそうなったのかの原因のほうに目が向いている。それが素晴らしい」と言っていたが、「そんなこというなら、オウムについてもっと目を向けてよ、僕らに照らし合わせるのならそういうことだよ」と言ったが、さすがに言葉は入らなかった。まぁ、そういうレベルの話だったようだ。