一流のこと

 「運命のうたちだい」というオーディション番組で思ったんだけど、プロには嘘をつけないプロとして追い込まれた瞬間ってあって、その場でなんらかのコメントを求めたって、言えないことは言えないんだよね。しかも、当然ながら要求レベルが高い。だって、ただ誉めればいいって番組じゃなくて、誉めたらその場で責任とらされるから。

 実家で過ごした最後の年、イカテンを一緒に見ながら音楽を専門にしようと思ったことがないほどレベルがプロに近い父親に教えられたことの意味が、今は別の分野でもそれなりに理解できるようになった気がする。

 別の部分で、たとえば「東大の教授選では業績がほとんど問題にならない」って部分もあるだろうけれどね。

 プロフェッショナリズムの理解って、人生にとって結構大きいことなんじゃないかと思った。つまり、そういうものを理解する能力がある人は、真の競争社会に身を置くべきだろう。年齢と時期は別にしてもね。

 ちなみに僕も「お金もらってると嘘はつけましぇーん。普通に採点して30点を超える人はまずいないので、僕に資産運用相談する人は気をつけてくださ〜い」と常々言っていたりする。