運転のこと

 先々週の週末に見た運転の話。なんだかだいぶ時間がたって印象が薄れている。
 紅の豚で、豚が「良いパイロットの条件ってなに?」と聞かれ「インスピレーションかな」と言っている。車に乗るのではなく乗せられるという表現があるが、その内容がはっきりとわかった。
 車の軌道をイメージしてそれにそぐわせるように操作するのではなく、車の挙動をみてそれに対して反応で運転し続けることを言うようだ。豚がインスピレーションと言っているのは、この軌道イメージのところであるようだ。この意味では、ざまざまな車が様々な挙動の癖を持っているわけだから、それを運転するのが楽しいのは当たり前の話だ。たとえ軽トラでもね。暴力的な動作性が車の魅力だと勘違いしている人は多いのかもしれないが、まぁ、それが間違いだってのは繰り返すまでもない当たり前の話か。
 この意味で良い車というのは、挙動がイメージしやすい車のことではないだろうか。とはいえ、速度、状況によって、操作という入力に対する挙動が違うのは当たり前の話で、たとえば、速度帯が変化することによって極端に操作応答性に変化があったり、操作による応答が一定の割合で変化したりしないことをトリッキーと表現するのかな。
 まぁなんにしても、今の車は車高など低くなくても、ブレーキを踏みながらでも、ハンドルを抉りながら切り回してガンガン曲がるということを知ったのは大きかった。三菱エアトレックだったけれど、AYCがついていたのかな。あれなら、車に載せられていても挙動で即事故につながる可能性は低いね。しかし、危なかったなぁ。
 まぁ、僕はそれでも死に至ることはないだろうと思ったのだけれど、そう思った熟達者もいたらしい。そんなもんか。ブラインドカーブで対向車が逃げる場所がないのに対向車線に踏み込むのはなかなか怖かったかも。そのまま衝突すれば相対速度50キロのオフセットなんだけど、死に至ると思った彼はパニックハンドルでがけ下への落下を予測したようだ。まぁ、そんなもんか。
 いつか事故るだろうが、それがいつでどの規模かというのがわからないのは震災と同じかもね。

 もっとちゃんと書けると思っていたんだが、文章構想の大部分は忘れてしまったな。