努力は報われるかどうかわからない。

 佐賀北の勝利は勝利だし、その成果をけなす意味ではないので誤解なく。

 でも、ワーキングプアであれほど「努力が報われない社会になってきている。おかしい」ってみんな言っていたのに、佐賀北が勝ったのは美談なの?野球に関する努力(時間ベースでもお金ベースでも良いさ)と人生を掛ける気持ち(あくまでもプロ選手を狙っているという現実)は野球特待で家族から離れて高校に通っている人のほうがずっと上のはず。

 「グラウンドを3時間しか使えず、夜間照明設備もないので近所のスーパーの明かりを頼りに、夜遅くまで素振りをしていた」そりゃぁ、球が見えないんだから夜間練習は出来ないよね。

 まぁ、そういうことだ。変に「努力が報われる」と現実を誤魔化すぐらいなら、こういう事例をして「努力は報われるかどうかわからない。でも作業そのものには意味が見いだせるかも」という教育事例にしたほうが子供の未来には良いんじゃないの?

 「成果を出すために必要な最大要素が少なくとも努力ではない」ことを知るきっかけになると思うんだが・・・。