地域の活性化とは言うが

 どうなんだろうねぇ。規制緩和による競争の激化とかビジネスチャンスの拡大よりは、個々人のやる気のほうがずっと大切だと思うわけですよ。
 ここいら海外と比較した定量分析データがあまりない(と、思う)ので、明確な分析が出来ていないように思う。
 特に、ネットに常時触れている人たちには、たとえばスパムぐらいでも届く「アフィリエイト」とか、「稼げます」とかいうのの、周辺(当たり前だが、スパムでそのまま稼げるわけはない)をキッチリ調べて検索するぐらいでも、ある程度(相当)のビジネスチャンスは転がっているわけだが、僕の周辺、しかもすでに自営業を営んでいる人や、これから営もうとする人に教えても、なかなか腰が上がらないわけです。
 それを見ていて、「枯渇感」かなと思ったので、ニートや引きこもり周辺コミュニティーで相談してみたんだけど、そこでもダメなんだって。理由は「労働にせよ、調べものにせよ、金銭的にせよ、多少なりともリスクのあるものはダメ」ということらしい。
 僕なんて、今でも自己破産を辞さないんだけど、それは今持っているものと、得られる可能性があるもの、のリスクリターンを考えればということであり、僕に言わせれば「色々試してみるわずかなリスク(労働時間にしてせいぜい100時間もやればそれなりの結果が出る)」と「得られる可能性がある収入」がニートや引きこもりにとって釣り合わないなんていうのは、ちょっと理解できないわけですよ。
 かつての僕みたいに、飢え死にしそうな状態ならまだわかりますぜ。精神的余裕がないもの。でも、引きこもりのコミュニティーに属しつつ、外には出歩いていて、長続きしないなぁと思いつつアルバイトに行って、わずかな金を稼いでいたり、アルバイトにしばらく行かなくても少なくとも生存の危機には至らなかったりする人たちが、なんでそれだけのリスクを背負わないようにしたいのかというのは、全く理解できない。
 僕なら3年の生存が保証されれば、半年ぐらいは色々やれたと思うんだけどねぇ。
 というわけで、こうしたわずかなハードルも越えられない精神状態のほうに問題があるんじゃないかと思う。

 もうひとつは次の段階の資金調達の問題なんだけど、政策的に株式投資を促進するのなら、どうせなくなる素人の金であるし、小規模起業への投資を促進したらと思うわけですが、そしたら金持ちの食い扶持(ゼロサムゲームで素人から金を巻き上げることで相場師は成り立っているので)がなくなるから、そういう政策誘導はしないだろうなぁと思う。これはあり得ないだろ。

 というわけで、前者だけはもしかしたら対策が立てられるかと思うのだけれど、誰に聞けばいいのかと考えて、「あ、斎藤環だ」と思ったのでこれからメールを書いてみよう。こないだは、弁理士であることを見込んで、かんなおとに温暖化に関する疑義論について意見を求めるメールを書いたんだ。まぁ、返事は来なかったけどね。

 そういえば(ずいぶん話が飛ぶが)、不登校業界に親交のある源太郎はNPO総体としてのイベントで福岡に来たとき、ある人に「あれって**さんですよね?」と僕を名指ししたというから、昔は意外に僕の名前も通っていたのかなと、今思い出した。「ゆい」とつきあうって、そんなに武勇伝だったのか・・・。