科学はこんなにも美しいのに

 科学はこんなにも美しいのに、誰も科学の声に耳を傾けようとしない。

 二酸化炭素地球温暖化
 http://env01.cool.ne.jp/ss02/ss025/ss0252.htm

 孤独だ。

 民主主義が手続きであるのにも関わらず、日本人はその手続きを守ろうとせず、結果が良ければそれで良いじゃないかと宣う。満州事変を忘れたのか。俺のこの叫びは、八十年代中盤に国土法違反で波野村オウム真理教逮捕者を出したときからである。50年経ってもなお、日本の民主主義が成長していないことに誰も異議を唱えなかった。胸をかきむしられる思いだった。

 結果的に温暖化に対する対策が奏功したり、市民社会が育ったりすることに異議を唱えるわけではない。しかし、今般の「人類は移出の二酸化炭素が温暖化の主要因である」という、間違った前提、間違った科学、間違った情報に従って多くの人が間違った結論を出しつつあるのだとすれば、たとえその結論そのものが正しくても、我々の民主主義は成長しないであろう。

 マルチン・ニーメラーを思い出して欲しい。確かに温暖化に関する多くの事象は我々が直面している多くの問題に直接の悪影響がない。だからといってそれを受け流していたら、我々の民主主義はどん詰まりにしかならない。