暫定税率撤廃で何が変化するのか

 政治に対しての興味を失わせることこそが、ここ50年間の自民党の党是だったと言ってもいい。そうしたことで投票率を下げ、一部の人の利益を強烈に代弁する政治が可能となってきた。今回の特定財源もしかりである。
 実際、若者に限らず多くの人が「投票行っても何もかわらないし」と言っていた。しかし、これからはそうはいかない。政治が大きく生活に影響する(プラスに)ことがはっきり実感されるわけだ。しかも、もともと自民党支持率が低い、車を持っていない都市部の人ではなく、自民党支持の中心をなす田舎の人々にとって、「こんな不公平が放置されていたのか」という現実が日々の生活の中で実感されるわけだ。
 自民党が300議席以上をいつ手放すかは、自民党そのものにゆだねられているが、次回選挙は非常に厳しい戦いをすることがこれではっきりした。
 何度も言うように、僕は旧自由党支持者であるので、これは大変めでたいことである。
 暫定税率撤廃によって変化するのは、国民の政治に対する興味である。
 自由競争、機会均等、万歳!!
 自由主義の本懐ここにあり。