戦略不在

 天下りが悪いとか一般的なことを家内が行っていたが、事務次官ならともかく、課長以上での国1の一般的な天下りは実際には終身雇用を保証する制度であるので、実際には天下りに関する諸々は国家公務員という雇用体系全体の話であるはず。実際に国1で天下りが全面的に廃止されて、30歳そこそこで「はい、さようならぁ」となってしまったら、あまりなりたがる人がいなくなると思うんだよね。っつーか、国2のほうが生涯所得高いじゃんかみたいな感じで。実際、こういう事を考えたら、天下り抑制を本気でやろうと思っていないような気はする。
 つまり、本気でやるのなら「はい、H21年以降の国1入省者は競争に負けると30歳そこそこで無職になるからね」と了解とった上で採用しないとイカンでしょ。
 でもそれをやるきがない。つまり、途中でルールが変わったことにしても良いと本気で思っているか、ルールを変える気がないかのどちらか。

 道路問題にしてもそう。地方が沈むと一口に言うが、
・居住地の自由があるのだから、不便な田舎が嫌なら都会に出てこい
・どんなに日本全体が沈んだとしても田舎の原風景こそが大切
という両論がぶつかり合っているのが実際であって、無駄遣いなどの問題ではない。
 まぁ、まともにぶつかって多数決とればどっちが勝つかは明らかなんだが。

 なんにしても、戦略がないのは民族性なんだと思うわけだ。