ステートウィズイン

 非常に汚くて複雑なドラマで、日本では企画そのものは不可能だと思う。なぜなら、実際の世の中が汚いから。不可解な死を遂げた有名人の事件簿を疑問と共に並べてみるドラマというのはありがちで面白そうだが、おそらく身が危なくなるので誰もやらないだろう。この企画が通り、しかも複雑なまま作成されているイギリス社会の知性の厚みを感じる。
 同様の意味合いで、ここ数年、チェ・ゲバラの映画が数本製作されているが、アメリカ社会における彼と同じ立場の日本人を思いつき、もし僕が彼女の映画を作るために、せめて企画を練るために彼女に一度でも会いに行ったなら、おそらく普通の生活をするのはかなり困難になるであろうから、日米間の事情の差を感じざるを得ない。
 僕にはそれだけのことをする勇気も自由もない。誰かにさせるならともかくね。ハリウッドに金出して作らせるのならまだもう少し緩いのか。
 彼女らが起こした犯罪はともかく、その趣旨は30年を経た今でも全く色あせていない現実があるので、そんな映画を作られてはたまらんだろう。つまり、日本はそういう国だし、そういう国であるが故にテロがないのであれば、僕はそのことのほうを重視すべきであろう。大衆にこういうことを告知してもなんの意味もないであろうしね。
 宗主国の退潮著しい昨今ではあるが、新しい枠組みに気がつかずに過ごし、最後にとてつもないお痛をくらうのが関の山であるようにも見えるが・・・。

 3月18日追記

 ライブドア事件で死んだかもしれないと思われるのは有名な野口だけではなく、関連でもう3人が不審死をしている。報道されないから普通の人は知らないけれど。

 陰謀論そのものは科学証明としては怪しいモノが多いが、最近の記事では
 http://www.mypress.jp/v2_writers/hirosan/story/?story_id=1815619
 の中の

 事件を追及する元共産党議員がソウルで死亡(3/1)、相模原の民主党事務所が焼失する(3/4)など、闇の力も十二分にある。

というものもある