二週目−4

金曜日締めの他都市での仕事が全然回ってない。
やばいということで、ついに社長出動。
いろいろ裁量を働かせて指示された。

どこに自分の裁量があり、
どこに社長の裁量があり、
どのラインを超えるとクレームになって、
どのくらいのクレームなら交渉の範囲なのか、
全然わからないのでどうしょうもないが、
わかったならば、交渉だろうと裁量だろうと責任だろうとバリバリに発揮してみせるとは思う。

また、社長から伝えられる内容も、そうしたことが僕に出来るようになるとの視点であるし、その判断にも間違いはなかろう。ここいらの信頼感と実際が、奇跡の就職につながったのだとは思う。


夕方、出稿先がきて打ち合わせ。
僕の仕事の出来を直前にみて「全然出来てないじゃん」と社長に言われたが、デザイナーに仕事出すのにデザインを半分やっておく必要はないと思ったので。「これでわかると思う?」と言われたが、実際、僕はこれまでその程度の荒さのものをデザイナーに出稿してきたし、それで不都合を生じたこともなかった。だいたいデザインは出来ないって言ってるじゃんか。

実際は・・・・果たして大丈夫だったわけだが「昔、相手の能力が低くて苦労したことがあるのよ」と、笑いながら言われた。金払ってデザインしてもらうのに、こっちでデザインしてどうしましょうと思ったが、つまり、社長はデザイン能力があるのだった。