前書きはだいたいこのようなものか

 自分は昔から他人との違いを数多く理解しつつ生きてきたが、違いをしっかりと表現することはともにゃ主義が許す限り控えてきたつもりである。日本社会では「違い」がすなわち連帯や人間交流を阻害する要素を持ち得るからである。

 しかし、年齢を重ねるにつけ、自分の発言や計画性、実効を伴った行動が周囲に与える影響が大きくなってきたため、周囲に必要のない不安や不安定感を与えていることに気づき、普段は他人から見えない水面下の自分の思考様式や、行動選択、情報評価の基準をつまびらかにし、その不安をできる限り排除しようと思い、ここにこれを記す。

 もとより、この主義がすべての人に理解されるはずなどない。読むにも退屈であろう。しかし、自分の言動の背後に隠れる一貫性、透徹性の一端だけでも垣間見ていただければ幸いである。