大事なことを言っていますぜ

 先日のロンドンのテロは、後で歴史を振り返ったときにベルリンの壁崩壊ぐらいの歴史的意味があると思うが(911よりも)、多くの人がそのことに気づかないようにされているような気がしてならない。

 民主主義という壮大な実験が今、終わるかどうかというときに、誰もその問題を突きつけられていると感じていないような気がする。

 「あなた方は生命の定義についてもっと真剣に考えるべきだった(甲殻機動隊。ミタイナ言葉でしたよね)」

 現代の民主主義に生きる人たちは、もっと民主主義について真剣に考えるべきだと思う。いま、断末魔の叫びをあげつつあるものがなんなのか、消えゆこうとしているものがなんなのか、真剣に向き合うべき時なのに、断末魔の叫びを聞いてすらいない。

 テロを賞賛するだけで有罪というのは、民主主義の敗北を認めつつある所行であるような気がしてならない。日本での護憲と平和がリンクしなくなったのと同じ。重大なことは大きすぎて見過ごしにされやすいのだろうか。

 「この病は死に至る」