いつのまに

 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/3408/nenpyou.htm
 この手の流行には疎い(あまり興味がない)僕の知らない間に、小林と西部がこんなことに。

 しかし、副島といい、この人たちといい、反米というトレンドも存在はするのね。反米だからわかりにくんだよ。南の北側植民地脱却と言えばいいのに。(もっとわかりにくいね、笑)

 年表そのものは敵対する人が書いたものだろうし、それでも「『思想』は『政治』の前に沈黙せねばならぬのか」が「珍説」だという無理な解釈もあったりするが、大枠での状況がつかめなくはない。

 しかし、全てを論理的に考えると反米に行き着くのはわかるが、なんで親中国、親北朝鮮になるのかは良くわからない。単純に敵の敵は味方ってこと?それにしては中国なんてのは日本にとって大きすぎる相手でアメリカと同じぐらい危険じゃないかい?危険になってから考えればいいの?

 あと、911を礼賛すれば日本のように情報が抑制されている環境下では大衆から干されるに決まってる。アパッチやモヒカンと一緒で、なまじ影響力があると相手の力を見くびってしまうということか。小林の論理能力は大したことないけれど、学者としてのレベルでは西尾と西部なんて、比較にならないぐらい西部の方が上なんだが、マスコミに出る以上はそんなこと関係ないもんね。活動家としても安田講堂に江田と一緒に立てこもった時のトップ3なんだから、根性だってそれなりだ。読んではいないが、西尾だって本当にアメリカの植民地下にないと思っているわけではあるまい。

 そうそう、珍説と書かれている「廃仏毀釈文化大革命に似ている」というのは俺も同意見だ。明治維新系右翼には受け容れがたいことなんだろうけどね。終戦が大きかったのは明らかだが、その後の植民地政策を両翼が一緒になって支えたことは、後の歴史が明確に結論を出すだろう。そして、それ以上に日本人の精神性を変化させたという意味で、明治維新の罪は大きい。一般的な意味での植民地化を避けたという功績は認めえてもね。


 思うに、西部は結構大きなものが見えた上で御用学者をやってたわけね。晩年になってその精神的調節が難しくなったんだろう。再び反体制か。みたび体制側になるのかな?