「意外」と「思ったより」

 子供の言葉を注意深く聞いていると、金田一先生のように言葉のニュアンスが微妙に違うのに気づくことは結構ある。今日の温泉で「意外に気持ちいいねぇ」と言ったが、これは大人言葉では「思ったより気持ちいいねぇ」というもの。本人は温泉が大好きなわけだから、温泉が気持ちよくないと思っているわけではない。ただ、語彙の差異認識で「意外=思ったより」になっていて、事実そういうことも多々あるわけだが、この場合の細かい違和感になっている。
 つまり、この用法での「意外に」という言葉は「マイナスだと思っていたが、プラスだった」という意味合いであり、「思ったより」という言葉は「印象の出発点がどこかはわからないが、それよりも」という意味合いであるようだ。
 そういえば、昔からやるやると言ってやっていないおもちゃシリーズ。写真を撮りためてパソコンに保存しておけばやりやすいので、今度撮りためてみるか。最近ではプロスペックの書籍補修キットがおもしろかった。