車所有のコスト差

 たとえば2000cc(ガソリン)の中古レガシィと、軽自動車の新車だと、
・燃費では単位距離に対して1.5倍程度の差かな。2倍差にはなかなかならない。レガシィのほうがディーゼルなら同じぐらいにはなる。取得コストに与える影響との天秤は走行距離による。リッター10キロと15キロだと、設計想定の年間1万キロ走行でおよそ350リッターの消費差でおよそ40000円になる。6年乗ってもやっと24万円である。
 とはいえ、水平対向という特殊な形状のため、2つ以上型落ちのレガシィの時代ごろにはレガシィは比較的燃費が悪かった。もっと差はあるだろう。オイル、ウォーターラインの双方が一般エンジンよりも長く熱効率が下がるため。縦振動がないことを考えるとそれだけの利得は得ていると考えるべきだけどね。
 燃費の観点からの最高効率車はハイブリッドではなくポロの1.4リッターぐらいのコモンレールディーゼル。欧州は電磁波害の懸念からハイブリッドに興味があまりない。ベンツの新車販売の半分がディーゼルになってもう10年ぐらいが経つことを知る日本人は少ない。都知事のああいった立法はディーゼルの開発が遅れていた日本の自動車メーカーの援護射撃だった。
 燃費と言うことからすれば僕が乗っているエスティマは経由で10キロ以上走るので、レギュラーの13キロに相当するため、過給機のついた軽だとこっちのほうがいいぐらいになる。
・任意保険は運転経験5年の二十代後半でだいたい5倍ぐらい?調べりゃわかるけれど、まぁ概算でも良いかな。1万円と5万円?ここいらは変化があるけれど、調べるのがめんどくさいのでこういうことにしておこう。年間4万円の差。大勢には影響なさそう。
・各種税金は、毎年のやつが31000円差ぐらいだと思う。車検時は初回で4万円ぐらい?二回目で6万円ぐらいでも良いかな。一年当たりに直すと2〜3万円としておこう。

で、合算すると年間でおよそ11〜13万円かな?5年乗っても55〜65万円ぐらい。

 軽の新車は110〜150万円ていど、レガシィの中古は100万円程度?両方ともどんなものが天秤にかかるかにもよるなぁ。100万円のレガシィといえば、そうとうしっかりした感じになるけどね。

 つまりこの価格差があっても、5年では同じ程度のパフォーマンスになる。高速が1割引になるので、走行距離や高速利用頻度にもよるけれど、軽の10万キロ超ってどうなんでしょう?
 1983年のイギリスの調査でもっとも長く乗られている車はボルボで、その平均は23年(廃車までではなく現役の車の継続使用年数)だったことを考えると、長時間乗り続けることがコストパフォーマンスに良く作用するということが見込める。

 さらに、自動車は事故によって固定資産価値がゼロになる危険を常にはらんでいることをあわせて考えると、中古以外は薦められませんな。そりゃ、車両保険を入れるとまた違うんですが、100万円の中古車で車両保険なんてなかなかかけないでしょ?
 日本人が行う最大の消費は家屋購入で、その次が車購入です。250万円の車を8年で乗り換えると、20〜60歳までの間に、4回(計算間違いじゃないよー)の購買を行うことになり、1000万円です。

 そういう視点から見ると、相当の出費を行っても同じ車に乗り続けることの意味はけっこうあります。フレームがゆがむほどの事故にあっていなければね。走行距離がすごい状況だと、あの浪費癖の強いアメ公でもエンジン載せ換えて乗り続けるわけですし。

 レガシィに関する具体的情報求む。この項は確信犯として買い替えを前提に計算。

 買い換えるのなら、この意味では日本車は個人住宅と同じで線が細いとも言えます。5ナンバーベンツの1.9リッターディーゼルターボや、ゴルフのディーゼルあたりなら、いまだと70〜100万円ぐらいだろうから(調べてない、勝手な予想)、そこいらだと相当の堅牢感があります。北陸だと塩害(融雪剤)対策と暖房力も含めて相当良い選択肢かと思います。日本人は車が10年落ちするともう乗れないと勝手に思うけれどねぇ。