中古車をどう買うか

 前日のコメントへのお返事。
 少し前までは、5年、5万キロを境にしてぐっと値段が落ちるのでそこでコストパフォーマンスがよくなると言われていた。今ではどうかしらない。調べればすぐにわかるだろう。値落ちの理由は5年5万キロぐらいで交換する部品がたくさんあるから。とはいえ、値落ちに匹敵するほど金がかかるようなものではない。
 コメントで5年と書いたのは、5年以上古くなった車は中古車で買いたくないと感じる人が多いからで、上に書いた理由とあわせて、走行距離などほかの状況が悪くなくても安くなる可能性が模索できるため。

 前日の書き込みはこれから新しくレガシィを買う予定についてという感じだったが、実態としてはそうでもなく軽自動車に買い換えたいようだ。ならば聞きたいのは、「なんで今の車ではいけないのか?」ということになります。

 レガシィの取得にお金がかからないのであれば、比較するとこれから軽に乗り換えることのコストがそのまま巨大な出費としてのしかかってくるのであり、いくら修理・手入れをしたところで、買い換えたときに比べ、今後5〜7年間で100万円の出費差になる可能性はまずないと思われます。ライフスタイルがこれからどうなっていくかを見極めていないのならなおさらこちらのほうが安全ではないかとも思います。

 この手の事例の場合、買い替えでも仕方がないかと思われる事例は「新しい車を積極的に好き」なときだけだと僕は思うので、必要な条件を満たした上でそれだけ気を入れて乗っていたレガシィを手放す理由が見つかりません。金銭上の維持費の差はそうした心理的な好き嫌いで乗り越えられてしまいますので、5年で50万円程度の出費差は買いなおすことでの出費と構成内容が違うと考えるべきでしょう。

 持家神話の時と同じくまずは「なぜ欲しいのか」から押さえて、「どうしても欲しいのなら最大のコストパフォーマンスを求める」という流れになるように思います。で、現在の流れでは「それだけ気に入っていた車をなぜ手放すのか」という積極的理由が見えません。見栄や他者承認が目的ではないようなので最悪の状況は避けられているように思いますが・・・。そして、「気に入っていた車を手放したい」という精神的経験が現在行われているとすれば、条件に掲げた「過給、AWD、独立サス」というこだわりそのものが相対的に揺らいでいることになります。多少数学的な論旨になりますが、新しく買う軽が同じ条件を満たしていなければならないとして、その条件を満たしていることが買い換えるときの制約(必要条件)にはなっても、積極的に乗り続ける理由(十分条件)になっていないからです。

 まぁ、車選びとしては普通なんですが、これを機会にもう少し煮詰められると面白いですね。