中国新聞の記者と語った

 記者クラブ制について見解を同一にする記者には初めて会った。いわく「共謀罪なんてのは入り口に過ぎなくて、行き着くところまでいくしかないんですよ」とのこと。そらそうか。「でもわかってる記者もいますよ」というから、「どのぐらいですか?」と聞くと「うそを書いてるんじゃないかなぁと感じてる人が10%ぐらい」とごまかすので、「じゃぁあなたや僕と同じぐらいのレベルでわかってる人はどのぐらいなんですか?」としつこく聞き込んだところ(なかなか答えてくれなかった)、「3%ぐらいでしょうか」と。

 記者クラブの現場にいる人の認識力がこの程度ということは、つまり、大衆レベルでこれ以上の率を獲得するのは無理だということだ。彼、いわく「社説を読んでる奴が一番始末に終えない」。ふふ。

 で、その中で彼が出世することはないのだそうだが、制度に引っかからないところではアンチテーゼを示すことができますのでとのこと。この飲み会の席にも編集委員(新聞社の役員のようなものらしい)が来ていたが、この編集委員が彼のパトロンなのだろう。この4月も大概社費を使いまくって取材して回っていたし。そして、この編集委員がいなくなったらきつい思いをするのかな。しかし、彼の記事は関係者に強烈に評判が良い。ネットで読めるらしいので近々読んでみよう。

 しかし、やはり行き着くところまでいくしかないのか。僕も声を小さくしないとなぁ。