自給だけでどのぐらいの人口を維持できるのか

 自給率そのものは40%ぐらいだったと思うので、各種燃料が供給され続け、食糧生産能力が今のままだとすると、12000*0.4=4800万人。江戸時代を通しての人口が3000万人だったことを考えると、なかなかの数字だ。で、がんばれば江戸時代比2〜2.5倍の食糧増産が可能そうだという見込みから、およそ6000〜8000万人と言う人が多いように思う。
 さて、最大がんばって8000万人として、残りの4000万人をどうするかだが、そこはそれ、100年前にやってきたように移民させるのがもっともエゴイスティックな解決方法であろう。

 20代の勤労者の25%は年収150万円以下で今後(30代以降)ともそれが増える可能性はなさそうであるし、そもそも勤労したくても出来ていない人がいるから、実際にはこれ以上の人たちが最底辺の生活をする羽目になる。なので、この人たちにとっての選択肢をもうひとつ作るわけだ。そりゃぁ、明治大正時代なら移民しても肉体労働をするぐらいしか方法はなかったかもしれないが、今の日本は少なくともサミットに参加する大国であり、少なくとも日本語を教えられるしね。大学進学率を考えるとボトムクラスの人の中に大卒がかなりの割合(1−2割?)で存在しそうであるので、まぁ、物々交換&読み書きソロバンの寺子屋先生のような日本語教師を途上国の田舎で行える可能性はまだあるだろう。入り口を制度で後押しすれば。

 もうひとつ、前にも書いたことがあるが、生活保護が受けられなくて餓死する人が増えているという現状を踏まえて、たとえば84000円の生活保護費が2万円になるけれど、途上国の生活保護村@日本政府に移住してもらうと、とりあえず飢え死にはしなくてすむし、4倍の人々に受給できるという選択肢もある。人口数十万人規模の日本人生活保護村は、その建設と建設後に落ちるお金という点から、多くの国々で産業振興に資するし、餓死に直面しつつある日本人を救うことも出来、一石二鳥である。まぁ、僕が政治家を目指すならよういわんが、「命を大切に(not_equalあなたが大切)」という大命題のかなりの部分を解決するすることが出来る。

 にしても、円だってもうそろそろやばいという現実を踏まえると、そのココロは「生活保護の皮をかぶった移民推進」なのであった。

 ただし、これを真っ向勝負で説くには現状の日本とそれを取り巻く食糧事情がいかに厳しいのか、今後厳しくなるのかを明確に説明さざるを得ず、そうなるとこれまでの失策が露呈することとなり、そういう作業を官僚が行える可能性はゼロであろう。