被占領の話

 アメリカがアジア外交にコミットできなくなれば、華人が攻めてくるというのはあまり特殊な考え方ではないようだ。つまり、宗教的アメリカ一義外交論者の岡崎君に聞きたいのは「いつまでアメリカの傘が存在するのか」だろう。そういえば過去の帝国の賞味期限になぞらえて、アメリカがここしばらくで終焉するはずなどないという切り口を「徴兵制など復活しないことを説得するページ」で書いてあったけど、あれは頭おかしいでしょ?

 とにかくそれは、2008年ぐらいにわかる。台湾の占領をアメ公が見過ごすようだと、これはやばい。裏を返せば08年にせよ、その後にせよ、華人が半島や南島を差し置いて先に列島を占領する可能性はほとんどないと思うので(先日の僕のシナリオならあるかもしれないが、それは観測気球としての他地域の占領を行わずにストレートに日本を占領するということなので、アメリカとの間では話がついていることになる)、それからの議論でもある程度は間に合うことなのかもしれない。アメリカべったり右翼がその時点で独自防衛をどう捉えるかがみものだ。

 そこから正規軍を編成して、国中を危機管理の嵐で固めて、少なくとも軍事力上は占領されないだけの拮抗性を確保し、原発が2〜10基ぐらいメルトダウンさせられても戦意を喪失しないだけの気迫を日本人がもてるのならそりゃすごいと思うが、どうでしょう。僕は良くわからないです。そもそもそうなったとしたら、大衆レベルで見るとすると、論理的な民主主義遂行という軸でほとんど成長していない日本人は、おそらく先の戦時体制とほとんど変わらないような状況になるはずで、僕にとってはつらい国になるかもしれない。