かわいいでしょう?うれしいでしょう?といわれるが

 全くうれしくない。かわいいかどうかも現段階では全くわからない。理解できない。さすがに僕にも遺伝子があるので新生児微笑には心動かされるが、それが愛でないことも知っている。三人目も男の子が良かった。女の子は心配が多い。育て方も違う。人口の増加はそのまま自然破壊だ。これからの50年間で世界人口は今の30%ぐらいにまで減少するだろう。世界史はあと200年ぐらいだろう。そんな時代に子供を作ることの罪悪、論理的破綻、個人的好みからの逸脱というのは、非合理も甚だしい。僕はもっと夫婦二人の時間が欲しい。子供が増えれば増えただけ、人生の中で夫婦だけで過ごす時間が減る。
 家内が欲しいと言ったから、子供を作ったにすぎない。どうしてもこのことが人にはご理解いただけないらしい。子供が増えることが良いことなのは、人類が黄昏でなかった時代の話だ。無責任に人口を維持しようとすることがどれだけ非合理なことなのか、この50年を生き残った人間は思い知るだろう。