恐怖の存在
- 作者: マイクル・クライトン,酒井昭伸
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2005/09/09
- メディア: 単行本
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さて、どうしたものか・・・。やはり英語原書を読めない人間は情報を解析する能力すらないということか。
僕は環境活動家にこの本を紹介してもらって読んだ。
内容としては、
ごく科学的には地球が極度に温暖化している証拠はどこにもない
少なくとも海面は上昇していない(海面の上下は世界中の各所でまちまち。モルディブでは海面下降傾向にあるそうだ)、
16万個の氷河のうち後退や前進が観測されているのはわずかに100個程度で、科学者で氷河を例に温暖化を説明できる人はいない
確かに二酸化炭素濃度は上昇中で、ここ200年ぐらいの地球は温暖化過程ではあるが、1940〜1970年は下降傾向にあり、強い相関を証明するのは現状では不可能
100年ぐらい前、温度観測点の多くはもともと都市郊外に作られたため、都市化によって温度上昇しているけれど、その都市化による温度上昇の修正方法はどうにもはっきりしないそうです。
すべての原論文が明らかにされ、彼のウェブサイトにもすべての論文のリンク集があるようだ。
まだ、感触に過ぎないが、周辺の権利関係から考えて(環境屋さんが存在する理由についても書いてあります)、どうやらこっち側が真実みたいだ。
本当だとすると、相当に未来予測を変えなくてはならない。
少なくとも温暖化では人類文明が終焉しないようです。環境破壊ではするかもしれませんが。
っとまぁ、夏休みの読書成果でした。
ちなみに、日本の各観測点は都市周辺でなくてもはっきり温暖化しています。