マイアミ・バイス
原作テレビシリーズを見たことがないが、僕の好きなナッシュ・ブリッジズをやっていたドン・ジョンソンの当たり役。出世作。今回初めて、ドン・ジョンソンと、マイアミ・バイスのwikiを引いた。イーグルスと仲が良かったんだったって?
アクションものが世の中に流布されて、ミリオタでない僕にでも突入や制圧、対トラップ戦術など、様々に目が肥えてきているせいもあり、数カ所でプロならあり得ない決定的なミスが目立ち、本来のマイアミバイスの信憑性、真実性は現在ではほとんど描写できていないと思う。これはかなり大きなマイナスだ。マイケル・マンも年取ったのかなという印象。
しかし、昨今のハリウッド映画では定番の展開スピード(テレビシリーズであれ、映画であれ)はあまりなく、日本映画にありがちな長いカット、ゆっくりとしたドラマ展開や情緒性は、もともとエポックメイキングであったその時代のマイアミバイスのドラマトゥルギーと同じく、アクション映画演出法としてのある種の革命性をもたらしているのではないかと思う。
その意味では、インファナルアフェアに近い。
アレクサンダーではクソ俳優に成り下がっていたコリン・ファレルのブラピを目指したとおぼしき演技が見られる。こういうのは得意なのね。ジェレミーは相変わらず一本調子だったが・・・。コン・リーも特に目立たなかった。87点
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