ふみふみの会社

 外注の専門家という位置づけなのだから、本人は自営業者であるし、その発注元の会社についても一年前ぐらいからずっといろいろアドバイスしているが、危機感薄い。というか、天秤の片側の危機感が軽いから、重い腰が上がらないんだよねぇ。危機の詳細な分析もわかっていない。

・受注総額の30%程度、労働力の10%程度を占めるおいしい受注先が一年前ぐらいから傾いていて危ないという話だった。僕は昨年の8月だったかに、お話をしに行ったが、危機感の薄さから具体的な対処には至らなかったようだ。
・その後、売上総額を増やすために正社員を技術者ばかり4人増やしたが、他の受注先はあまり開拓されなかった。というか、開拓しようにも技術者の仕事が手一杯で仕事受注量をそれ以上増やせなかった。売り上げは変化しなかった。おいしい会社からの日常管理業務以外の仕事は回ってこなかった。
・おいしい受注先が半年の業務停止を食らう。倒産ではなかった。ふみふみに売り掛け1300万円。会社全体の売り掛けは2000万円。業務停止した会社の売り上げでもないのに、そもそもこの時点で異常だ。
・ここに来て借り入れ2000万円を起こす。起業から10年、これが初めての借り入れ。

 おそらく、最大の問題はここ10年間の生産性の低下に経営者が気づいていないこと。財務が出来ないのか?
 余剰社員の退職などはあり得ても、それは固定費の軽減にしかつながらない。生産性の低下は業界全体の問題と、徐々に進むふみふみの時代遅れ性の両方にあるが、そのことには経営者もふみふみも気づいていない。そもそも年商5000万円の会社が売り上げ下減っていない昨年度からの売り掛けを1300万円も溜めているのだから、そもそもの月次収支がまともに回っていない可能性もある。
 書いていて気づいたこともあるが、思ったよりも倒産の可能性は高いね。

 ふみふみには取引先を一極集中させないように昔から言っているが、めんどくさいようだ。「今からでも遅くないのでは?」と言うと、自分が引くとこの会社が倒産してしまうとのこと。要するに一蓮托生ね。売り掛けの問題を引き金にして鬱になりかけていた。