企業のIRもそうだが、公平性や民主主義の基本は、情報の共有にある。
 しかし、日本人はどうにも情報の公開を嫌がるね。なにか「きれいなものを見せたい」という意識が強く働くようだ。しかし、その実相を隠すことで理事会と会員に乖離が生じて、親近感を失うのを様々な団体で見てきた。
 今回にしても、「事務所移転の理由を仲違いのように表現すべきではない」といわれたが、それなら誤解を招かないためになぜ完全に情報公開しようとしないのか、全然理解できない。あけすけにお互いの主張をキッチリとまな板に載せたあげく、どうしても譲れないことがはっきりしたから今回の事務所移転につながったわけで、それを外部に公開できないとすれば、話し合いそのものが大きな問題をはらんでいると言うことに他ならない。
 とは言ったものの、「わしゃ疲れた」という彼だが、それを僕は数ヶ月前に経験しているわけであり、「結局のところ、我々はボルシェビキを形成していないのだから、自己責任で身の振り方を考えるしかない」ということでしかない。こんなことは、彼だって十分にわかっているけどね。