ブラッドダイヤモンド

 これはこれですごい映画だね。アフリカ生まれの白人が、たまたま世代的に不幸な目にあったということがあるのだとわかると、「っていうか、400年も搾取してただけだしぃ」とはなかなか言いづらいものがある。アップルシード原作の設定の中には「デュナンのお父さんはローデシア傭兵で、お母さんはジャーナリストで、作戦行動中に不埒な恋に落ちた(ほとんどトリヴィアだな)」というのがあり昔から謎だったのだけれど、wikiで引いてもローデシア傭兵というのが出てこないね。もちろんローデシアはあるが。
 ただ、ディカプリオの役の彼はこの映画の中ではほとんど傭兵だった時代があるわけで、ローデシア出身の白人の傭兵=ローデシア傭兵と言えなくもないのだろうか。
 どこの国でも戦乱が起こるときはこんなものだろう。ロードオブウォーでも似たような感じだった。かみさんが「なにが人間をこんなにするんだろう」と言っていたけれど、「イナゴが飛皇になる」という次元では、人間の本来の姿でしかないと思うんだよね。最後に落ち着いて4億円以上を手にしているところを含めて、相当に見応えのある映画でした。93点。