木と森と

 http://d.hatena.ne.jp/arkanal/20080612/1213266108

 集団自殺みたいな脱走の下りでも触れてあるけれど、戦略、戦術、戦闘の枠組みで考えると、日本人の個々人がどういう特性を持っているかという戦術戦闘レベルの話超えて、現代日本は戦略部分で個人の努力や良質な個性を灰燼に帰すことの出来る大きな戦略上のマイナスを背負っていると思います。
 それは戦時中の日本に住んで戦争に巻き込まれないようにすることが出来ないようなものです。白洲次郎のように事態を予測しつつ田舎に引きこもるというのはまだあるのかもしれませんが、それは一部の人間に許された手続きでありますし、戦略レベルでのマイナスを認識せずに自分の日々の人生を積み重ねている以上は抗いがたい重荷を背負っている様な気がします。
 ミランカ< http://miranca.com >の「博士も知らない」シリーズで時折やんわりと触れられる殺人の話などがその一端であるかに見えます。たとえばスポーツの回の後半の後半など、大相撲や野球ドラフトのくだりで出て来ます。