おそらく、ほとんどの人はやられてしまう

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 圧倒的な情報量で、ほとんどの人には耳新しい話で、やられてしまうだろう。これを作成した人は別に僕の敵であるわけではないが、まぁ、うまくやってますねといった印象。

 少なくとも、貨幣が何を代弁すべきであるのかの基本理念が欠けている。これが最大の欠点。貨幣は富の代替物であって、貴金属の代替物であるはずがないし、これからもそう。貨幣が富の代替物である以上、経済活動の発展と関わりなく、富が増大するのは当たり前の話なので、利子はおかしくないし、この話の大部分も異常ではない。富は金融システムとは無関係に「労働×時間」である。

 銀行がお金をいくら作っても、供給過多になればインフレになるし作り足らなければデフレになる。富の表現型であるのなら、これぐらいのことは当たり前のことだ。陰謀とは無関係に、そうした富の増大に則って良い思いをしている人がいると言うだけの話。

 そうした通貨に関する見識を別にすると、まぁ、銀行が今の世界を支配しているというのは別に間違いではないし、そんなもんなんだろう。ただ、僕にしてみれば宗主国とすら戦えないのに、なんでそんなものと戦わなければならないのかが理解できない。負けるに決まってる。

 人は幸せになるために生まれてきたのである。だったら、個性との兼ね合いがあるのは認めるが、より安直に簡単に幸せを目指すのが普通だろう。詐欺が出来る奴は詐欺をやればよいし、こだわりがある人間はこだわりに従えばいい。巨悪と戦うのが幸福の主要な構成要素である人もいるだろう。

 この意味で、「社会や他人を変えるよりは自分が変わる方が簡単」というのが絶対の真実であるから、個々人がやりたいことをやればよい。これが自由主義だ。

 クレヨンしんちゃんふうに「やればぁ」といった印象。どのみちこの文明が持続可能である可能性などあり得ない。

 しかし、お金に対するみなさんの見識を試してみるビデオとしては大変素晴らしいと思う。一見の価値アリ。