SILK

 日本的な情緒を感じさせようとして、おそらく毛唐にはそう感じられるものがあるのではないかと思うが、何処か違う。ただ、情緒性は確かにある。でもどこかちぐはぐなんだよなぁ。バンデラスとアンジーの詐欺女の映画にもどこか情緒性があったが、あの手の情緒性のもうすこしアンニュイな奴、そう2046のような雰囲気を目指そうとしたかに見える。失敗していなければ、だいたいこのようなものだろう。悪い映画ではないと思うし、意欲作でもあると思うが、65点ぐらいなのであった。日本オマージュであるならばキルビルよりはよほどマシだが、どっちかっつーと2046オマージュだろうからこの評価は当たらないだろう。