Zガンダム三部作

 実は本放送みていないんだよねぇ。だからどこがバージョンアップしたのか全然わからない。たしかカミーユは悲惨な状況で結末を向かえたと思ったが・・・。にしても、物理的戦闘に亡霊ミタイナのがたくさん登場するオカルト性はどうかと思った。もっと真面目に作れよ。NT同士が会話するぐらいはありうるような気がするが、亡霊に守られて物理法則が曲げられるのはどうかと思うよ。
 富野の作品には通底課題に愛があったように思った時期があったが(本当は知らない)、カミーユの未熟な恋がまさか愛に置き換わるわけでもなく、この作品中では感じられなかった。わがままで身勝手なんだよ。無償性がないんだよ。相手に求めるなよ。っとまぁ、それは思うが、そういう作品じゃないのかもしれない。
 F91と同じく、そこら中でばたばた死んでいくのはどうかと思った。まぁ、戦争だからそんなもんか。
 0083はかなりの回数見たが、一年戦争後にシャアがアクシズに行っていたとか、おそらくハマーンと恋仲にあったようであるとか、この戦役が1年戦争後の最初の大規模戦役であるとか、ア・バオア・クーが何とかの門になっていたり、ソロモンがアクシズになっていたり、ミネバとシャアの関わりがあったり、ハマーンが思ったよりも有能に見えたり、木星帰りとは何かを考えたり、まぁ〜いろいろ知ること考えることが多かったな。
 しかも、かみさんに「ブライトとシャアは敵じゃないの?」という単純な問いに答えるには、ジオン・ダイクンを始めとする、スペースノイドアースノイドの通底課題としての対立から語らねばならず、それを100%と言えるほど真面目に聞く風もなく、これはこれで悲しかった。「一年戦争から見せたらいいじゃないですか」と言われたが、それでもダイクンの話が明確に語られているとは言えず、そんなことで解決するようなものではない溝の深さを感じた。
 にしても、ティターンズエゥーゴアクシズ、ジュピトリスのよつどもえの戦いを表現できたのは、おそらく富野の力であろう。展開が速すぎてちょっと見えづらいモノも多くはあったが。三部作の内ではやはり二番目が良かったかな。やはり愛でしょ愛。次いで、恋でしょ恋。72点