母親のポートフォリオを生まれて初めてメンテナンスしようとして

 金持ちの家に生まれるっていうのはこういうことなんだなと、現実的に成長期における可処分所得や可能不可能の制約が小さいという利得だけではなく、歳とってからの2回目の相続(両親が別々に死ぬので)だけでも(普通の人なら数日間のうちに交通事故で死ぬ確率でしか当たらないと言われる)高額宝くじ何本分もあるんだと思い知った。

 しかも、野村でゴミと呼ばれる口座主に分類されない客であるっていうだけで、ぼーっとしてるだけでもこの数ヶ月で3〜4%もの利殖になってる。僕にはこの構成要素のファンドがこの時期にこんなに伸ばす理由がよくわからない。

 お姫様に生まれるってこういうコトなんだ。自分自身の得た環境利得には大抵感謝してきたつもりだが、ずっと近くにいながらもう少し想像からかけ離れる違う世界があるものだと思った。老夫婦二人で持ち家に住み30万円以上の所得があってなんで赤字なのかは未だに謎だが、金勘定が嫌いでも困らないからだろう。

 しかも金融資産が集中して流れてきた理由は、叔父が「一年で数十万円損したから、もう運用報告書を見たくないので野村の金は全部そっちに」と言ったため。

 なんでこんな家庭から僕が輩出されたのか謎だ。こいつらが世帯階級の維持にまったく無頓着なのも謎。