漢民族とのお話

tomonya2005-02-26


僕「この十年間でチベットの人口の7割が漢民族になったんだよ。乗っ取りじゃんか」
彼女「自分の国だからどこに住むのも自由でしょ。あなたも北海道に住めるじゃない」
僕「じゃぁ、ダライラマが追い出されるときに住民投票したら独立派が圧倒的に大いに決まってるでしょ。なんで占領下なのさ。今だってチベット系住民だけで投票すればダライラマが独立を目指している以上独立になるに決まってるじゃんか。」
彼女「そんな、チベットの独立認めたら、内モンゴルも独立しちゃうじゃない。そうしたらロシアみたいになっちゃうよ。」
僕「なんで今のロシアみたいになっちゃいけないの?」
彼女「大きい国だからまとまってて良いってことがあるんじゃないの(スケールメリットのことを言ってるらしい)。それにチベットが独立したらチェチェンみたいな事がたくさんおこるじゃない。50年前に私のおじさんも寒くてつらい思いをしてチベットまで保護しに行ったんだよ(それはもしかして自慢か?そうなのか?)」
僕「チェチェンなんて12世紀から独立したいって言ってるんだから、そのまま独立させれば誰も死ななくてすんだじゃんか。だいたい、いつからチベットが中国になったのさ。」
彼女「統一中国の始皇帝の昔からよ。」
僕「そりゃちがうだろう。良く知らないけど、始皇帝の秦って、せいぜい敦煌までじゃない?内モンゴルなんて明らかに長城の北だから全然違うよ。なんの内側だか僕には全然わかんない。しかも統一中国は漢民族の統一中国じゃんか。じゃぁさ、中華思想ってさ、昔中国だったところは全部中国って言い出すんでしょう?中印国境チベットの南麓までのはずで、ブータンもネパールも併合するだろうし、中印パ国境も妥協しないんでしょ。しょかつ亮が征伐したインドシナも、楽浪郡朝鮮半島も、全部中国って言い出すんじゃない?」
彼女「そんなことないよ。そんなに広くないよ」
僕「元は知ってるでしょ?そんなことばっかり言ってたら、しまいにゃ、東ヨーロッパ平原まで拡げちゃうよ。じゃぁさ、女真族モンゴル族が同じ理由で中原を自分たちのものだっていったらどうする?もし、プーケットに中国が海軍を派遣して助けるって言ったら、みんな占領されるのが怖くて断っちゃうよ」
彼女「そんなことないよ。そんなに怖がられてないよ。ここだからいいけれど、中国に行ってそんなこと言って回ったら国外追放されちゃうよ。危ないよ(本気で心配している)」


とまぁ、順番と細かい内容はちがうものの、こうした平行線の会話を楽しく30分も行ってしまった。

別に取り立てて無知と言う感じもしないが、しかし無意識下には厳然として存在する漢民族の横柄さ。これだよこれ。日本国粋主義者に持って欲しい安定感は。末端の、普段は全く政治的思想に触れることもない人たちがこれだけの横柄な民族自我観を持っているのは驚嘆に値する。いくら何を言われても、怒る余地もなく、相手を否定する必要もない。誰に何を言われようとも、始皇帝の昔から漢民族はそこにあり、基本的に中原を制し、今の中国は漢民族の中国ではなく、中国の中国で、漢民族は仲良く58の他民族と共存しているのである。迫害なんてトンデモナイ。漢民族だけの国を作る必要なんてない。だって、58民族みんな集まって中国なんだもん。

その証拠に
彼女「チンギスハーンも愛新確羅ヌルハチも、みんな英雄よ。他民族だなんて関係ないもん」
僕「フギは?」
彼女「賛否両論かな」

日本に戦後補償を求めなかったと言うが、そりゃそうだろ。その後に占領しなければならないチベットと台湾があったんだもん。そうした領土的野心がなかったそのほかの国とは全く違う。

ともにゃとオフで知り合いの方はこの会話を自分で行うことが出来ます。比較的可愛い彼女と。別に喧嘩にはなりませんので、楽しく漢民族発言を経験できます。お試しあれ。今現在知り合いでない方も、福岡に来れば経験することが出来るでしょう。