起業のことが目に触れる

 ロバート・キヨサキがもっとも良く糾弾されるのは「マルチを推奨している」という言い方が多いような気がする。まあ、マルチで売ってる商品なんてどうせ大したもんじゃない(あるいは劣悪だったりする)のは自明の理として、彼が言ってるのは「スキルを磨くための手段としてマルチという商売形態に意味があることがある」ということなわけで、決してマルチの企業そのものを良いと表現しているわけではないし、マルチによる不労所得を資産による収入と規定しているわけでもない。少しシステムを見てみれば、クラス落ちがあったりするんだから、厳格な不労所得とは到底呼べない。

 それをマルチの人たちは、鬼の首を取ったかのように、不労所得に結びつけて話を進めるものだから、話がこんがらがるんだと思う。じゃぁアムウェイブランドのBMWはなんなのさ。

 投資がプランでありシステムである以上、不動産などに比べたときのMLM脆弱性は比べるよしもない。

 もっといえば、マルチで成功している人は他の大抵の自営業で成功する可能性がある人であるかに見える。営業が出来れば、悪いモノを売っていても商売が繁盛する良い例なんじゃないかな。

 最近、「(レイザーラモン)ライフ」とか、「新しい道たち」とかのハイクラスの人に会う機会が立て続けにあり、まぁ、成功してて商品に自信があるんだから良いんじゃないのと思う反面、同じ事が出来る人は多くはないよなぁとつくづく思った。

 で、「新規企業、3年で12%廃業。国民公庫が実態調査。融資した2181社のうち275社。「リスクの高さ浮き彫り」。」というはなしである。最近はマルチの営業にもこのことはよく使われているらしい。また、「起業バカhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334933564/249-8127453-7109134アフィリエイトではない)」とか言う本にも、起業の難しさが書いてあるようだ。まだ読んでないけれど。

 国民生活金融公庫がこの記事を流すことにどのぐらいの意味があるんだろうかと思う。政府系金融機関の統廃合を睨んだリークなのかな。リークとも言えないのか。裏を返せば、結構健闘してる方じゃないの?本のほうに載ってる1/1500とかいうデータと比較すれば。

 じゃぁ「なにが違えば起業が成功するのか」という情報が一緒には流れてこない罠。システムではない人への投資に必要なものも一緒なのさ。