大変なことを忘れていた

 生まれて初めて、法人の税務申告をした。勉強のためもあるが、税理士を頼らずに自力である。あるNPO法人の理事長でもあるんだけど、あっちは税法上の収益事業すらやっていないことになっていて、税務署とは関係なかったのである。

 数字はすでに把握していたけれど、申告書にどう書くかがはっきりしなかったため、精神的に抵抗感があり遅れ遅れになっていた。ただ、一月には借り入れを起こす予定でもあり、で、やはり最低限やっておかなければならないことなので一念発起行ってきたわけだ。

 実際の係りの人は癒し系で、大変気持ちよかった。決算書をつくっておけば実際の記入は税務署の人にやってもらうことも多いらしい。決算上の数字は把握していたので、その場で簡易の決算書をつくり、記入してもらった。

 結論から言えば、法人名義で買った車の消費税が結構戻ってきた。家賃やネット接続費の分も、売り上げと比較して戻ってくるらしい。大変有意義な申告であった。昔から、法人ナシでは節税できないと言われているが、105万円の車を買って、売り上げがなければ5万円も戻ってくるのであれば、親戚が近くに住んでいたりすれば、新車を買うのが好きな人は今でも多いし、法人をひとつ建てて親戚中の車を法人名義にするだけで、毎年数十万円単位で節税になるんだろう。

「通信費とか、ずいぶんキリが良いですけど大丈夫ですか?」
「通話料は計上していなくて、ネット接続費なのでこんな感じです。経費が少ない分には脱税になりませんよね?」と説明した(笑)。もっと計上しようと思えば計上できたが、法人会計に限って言えばあんまり計上しても今年は赤字になるので計上したくない。去年の後半は個人の申告分離になったからねぇ。