ガイアの夜明け(起業のこと)

 上の本で上場までこぎ着けるのは1800社に1社と書いてあるが、この時点で「難しそうだなぁ」と思うようであれば、そもそも上場を目指すべきではないんだろう。僕の変人性がどのぐらい上場に役立つかは良くわからないが、変人性という軸だけで考えると、1/1800ぐらいのものではなかろう。とはいえ、数年前までこんなレベルの事実も知らなかったわけだが。

 SBIの北尾(字が違う?)が「企業って何ですか?」と聞かれ「経営者だよ」といっていたことを考えても、能力ややる気は確かに大切だが、そこから上場、世界を狙おうとすれば、確かな理念を備えた個性が経営者には絶対に必要だろう。おそらくこれは、努力以前の問題と思われる。三国志に詳しいわけではないが、なぜ孔明が玄徳についたのかを考えても、経営者に実務能力はあまり必要ないような気がする。僕だけでなく、多くの人が言ってることだけどね。

 番組内では、インキュベーションアイランドなどで、ベンチャー社長の鞄持ちを出来る権利をかけてコンペをするというのがあった。まぁ、ほとんどはそれだったと言って良い。ただ、そうした塾では上にあげた本の内容や、黎明期の企業を存続させるために必要なもの(理念と現実感)、そして出口戦略(いつ引退するのか、撤退するのか)などを本当に教えているんだろうか。学校と同じで、情報の評価力がない人は、情報の評価力を教えられないからなぁ。個性や器が教えられて身につくわけでもないし。しかしここであきらめちゃうと、教育の話じゃなくなるね。

 なんで啓蒙をしたいのかというところから、見つめ直さなきゃならないのかな。しかし、こんなのは答えを持ってる。「情報の評価収集分析力に依存して、人生と幸福度が大きく変わるから」だ。しかし、さて、人類史上誰も成し遂げたことのないこの仕事に挑むだけの気力も体力も今の僕にはないから器じゃないんだろうと結論したところで、今日の項おしまい。