働いたら負けのココロ

 「土俵に乗ったら負けるしかないので、負けないためには土俵に乗らない方がよい」というのが本義なんだけど、どのぐらいの人が理解してるんだろう。勝ち組負け組という評価からすれば、負け組に属するよりはそもそも勝負しないほうが有利だもんね。

 特異に聞こえるのだろうか。外見に自信がない女性が化粧をしないのに似ている。学歴にコンプレックスがある人が、聞かれる前に「大学中退です」と言うのに似ている。恋人が出来ないと思いこんでいる男女が、アイドルに熱中するのに似ている。つまり世間一般で非常に良く行われていること。

 ただ、そのほとんどが無自覚なのに比べて、ニートの言った「働いたら負けと思ってる」というのは自覚を持ってつっこんでいるわけだから、その分賢い。己と世間の位置関係を知る者だ。

 とはいえ、働いたら負けと思っていても働かなければならない時期が来るかもしれないという予測もあるんじゃないかな。

 くだんの女史も「公務員が目的を聞かれてニートというのではどうしょうもない」なんて言っていたけれど、僕に言わせれば「資産寄生生活を目指さないのはどうしょうもないほどの心の貧困」であり、「豊かさとはなにか」を洗い直してみる必要は大いにあるだろう。

 かつてクウェートが目指したごとく、日本もそうした国造りを目指していれば「もうそうなってるよ」っつーわけです。別に共産化の防波堤のために家なんて建てさせなくても、町内会や自治体ごとにプライベートバンク口座を開かせれば良かったんじゃないの?結果的に共産化なんてしなかったはずよ。かくえいくん?別の意味での共産化なんだけどね。

(なんだかトラックバックに失敗してるねぇ。こないだのと併せて、僕のせい?)