で、気候に関する科学的言説

 「ここ100年ぐらい、地球気候は温暖過程にあります」
 「二酸化炭素ガスには温暖化効果があります。試験管の中の二酸化炭素に赤外線を当てるぐらいでも簡単にわかります」
 「20世紀の100年間のことであれば、過去の地球で、このぐらいの温度変化が起こった例はあまり珍しくありません」
 「二酸化炭素濃度の増減に人類の文明活動が影響しているのは間違いありませんが、文明がなかった時期にも二酸化炭素濃度の変動はありました」
 「二酸化炭素濃度の変動と、気候変動の相関関係に関しては、科学は確実なことを言及できません」
 「二酸化炭素濃度が気温変化の一要素であることは(ほとんど)間違いありませんが、主要な原因であるかどうかはまだわかりません」
 先週のニュースでは「森林の二酸化炭素吸収は想定の半分程度だった」というニュースが流れましたが、それがどのぐらいの真実を表現しているのかはこれから検証が行われます。この説が本当だとすると地球全体の二酸化炭素代謝(本当は代謝という言葉を使わないはず。ガス態炭素循環とかいうのかな?)のモデル式がかなり大きく狂います。つまり、我々は間違った二酸化炭素代謝をずっと信じていた(今回計測データ以外からその間違いを検算できなかった)か、今回のデータが一言の下に「間違っている」と表現できない程度の気候に関する科学的知識しか持っていません。
 「地球気候の寒暖変化には、地球と太陽の距離、太陽活動の周期、地球大気の組成の三要素がおそらく大きな要因となっています」