ロシア入りして初めて風呂に入る

 実はおとついは、風呂を溜めはじめたまま寝てしまい、溢れさせて下の部屋に被害を与えたらしく、ホテルの人に踏み込まれて怒られた。言葉を理解しようとすれば通訳を起こしてみるところだけれど、話が通じないなら通じないなりのことがあるのかと、起こさなかった。そもそも、風呂を溢れさせたことそのものによる日本パーティーへの被害はまったくないわけで、ここで起こすとポイントが下がると思ったせいでもある。もっといえば、通訳の彼はもう一人の通訳と10年来の恋人であり、部屋にいないことも知っていたし。

 いちおう、海外旅行保険の緊急電話にかけようとしたが、コレクトコールではないにしても、外線のつなぎかたがわからない。翌日に聞いたところではホテルによっても地域によってもかなり違うらしい。

 で、半分ドキドキしながら、それでもなんとか寝付いた。

 翌日に通訳に聞いたところでは、何か言われるまで黙っていようとのこと。彼も風呂でこけるときにパイプをつかんでしまい、風呂の壁を剥がしてしまったことがあるとのこと。この後、不安の中でブレスト滞在中にこれを書いている。

 というわけで、結局風呂に浸かったのは、ブレストに来て三日目の昨夜だった。なかなかちゃんと熱いお湯が出る。ゴメリのホテルにはバスタブあるかな。四日目の朝、肩こりと頭痛に耐えきれずに、鎮痛剤を飲んだ。